2014年6月29日日曜日

hbstudy #55 「Docker勉強会」リターンズ に参加してきた

概要

  • 日時: 2014/6/27(金) 19:00~21:30
  • 会場: ハロー会議室 新宿 C+D
  • スピーカー: 中井悦司さん @enakai00

他のかたのまとめなど

感想

最近は、Dockerについて、多く情報をInputして、自分の中でイメージを構築しようとしています。(英語とかの多聴に近いかも。) そのなかで、今回の勉強会での気づきは、DockerがLXCなどの他のシステムと違うのは さまざまな既存の技術を「一連の仕組み」としているところだな ということです。

これまでのLinux上の技術を組み合わせて、 CPU、メモリ、ネットワーク、ストレージなど一括して切り出せるようにしているので、 人によって、かゆいところが違ってくるのだと思います。

また、サーバの種類によって、Dockerを使ったほうがよいか、否かがかわってくると思います。 Dockerの技術はデバイスを隠蔽しているので、直接ハードを扱いたい場合などには利用できないのと、 DBもやり方によっては、実現できるのかもしれませんが、あまりメリットが多くないのかな と思います。 なので、実際にはアプリケーションサーバなどの状態を持たないサーバをDockerで 構築するのが最初になるのかな と思いました。

ただ、自分の興味のあるネットワーク周辺については、Dockerの思想からはずれるとことがあるかもしれませんが、 いろいろ小細工していきたいな と思いました。 (今回、@enakai00 さんがネットワーク周りの操作をデモでやっていただいて、なんとなくイメージが持てました。)

内容メモ

ちょこっとしたまとめです。スライド見るとだいたい書いてあるので。。

Docker入門(Docker クイックツアー)

  • コンテナの仕組み
    • Linux上でのコンテナは、昔(といっても、そんなに昔ではない)からある技術を組み合わせ
    • ホスト側から、ひとまとまりにして、切り離せる
  • Dockerの仕組み
    • これまで実現するためには、一生懸命組み合わせないといけなかったものを簡単にできるようにしたもの
    • インターネット上のレポジトリにコンテナをイメージを置き、利用できるようにしている
    • ホスト側の環境がある程度そろっていると、コンテナの動きもかわらないようにできる
  • Docekrを動かしてみる
    • デモでいろいろ見せていただきました
      • ちゃんとFedoraの上で、CentOSのtracerouteも動きました

Docker を支える技術

  • Linuxコンテナの実態
    • namespaceを使っていろいろなリソースを分離している
    • コンテナ内部からは見えないが、ホスト側からは見える(操作できる)
    • コンテナではpid 1のプロセスが落ちると、コンテナとして落ちる
    • ネットワークのnamespeceCentOS 6.4とかだと使えない-> 6.5では入っている)
    • これまでaufs依存だったが、Device Mapper Thin-Provisioningという仕組みが入って、aufs依存しなくなった
      • Red Hatさんが作り込んだようです
    • ホスト側からは、いろいろ設定が変更できる
      • Docekrでは固定でも、そとから変更すれば変更できる
        • ただし、Dockerの思想とは反するのと、ホストによって振る舞いが違ってくることもある

2014年6月23日月曜日

JTF2014に参加してきた

JTF2014に参加してきたので、メモを残します。 もうご飯作る時間になってしまったので、ここまでです。。

概要

感想

Serverspec のような「成功」を成し遂げるには他者を巻き込む

Serverspecのmizzyさんの話でしたが、とても楽しく、また、参考になりました。 (というか、参考にしてがんばります!!) 構成管理+仮想化+テスト+CIやGithubなどの環境の変化があったところに、 Serverspecがぴったりとはまったということでした。 (あと、@naoyaito さんに広めてもらうことが、日本での普及の鍵だったそうです。。) その土台には、プロダクトを「KISS」にする、他者を巻き込みやすいようにする というようなことを やり続ける ということがある。と。 たしかに、自分がコミットしたOSSは愛着がわきますね。

Serverspecrspec-dnsにインスパイアされてLbspecというものを作っているので、 今回の話を参考にして、がんばっていきたいと思います。

docker関連

  • dockerがいま暑い

    JTF2014の中心はdockerだったように思います。 docker関連のセッションの数も多く、また、セッションには立ち見がでるほど人がきていました。 ただ、会場では「本番運用」までを期待していたものの、docker入門の部分が大きく、 ちょっと物足りなかったかかな と思います。 入門も必要なところなので、セッションごとの役割分担ができていたらよかったですね。 そもそも、本番運用までやっているところもほとんどないと思うので、自分で開拓するしかないですね。きっと。

  • dockerは「秘伝のたれ」を取り除く銀の弾丸ではない
    これまでのサーバ構築が職人の「秘伝のたれ」で構成されていることに対するカウンターとして、 dockerでコンテナ作って、CI回して・・・というのをやっているのだと思うのですが、 dockerコンテナに「秘伝のたれ」が入り込む余地はあって、 結局、ある「ゴールデンコンテナ」からの子孫を大事に守り続けることになるかもしれない という風に思いました。 ただ、hyper visor上のVMに比べたら、生成、消滅を繰り返してやれる分、 CIを速く回していけるので、思いました。

DMM.comさんはお客様にコンテンツを速く提供するためには、「なんでもする」

DMM ツチノコブログで最近情報発信を活発にされているDMM.comさんのインフラ(ネットワーク周り)の 話をお聞きすることできました。(このようにDMM.comさんが話をするのは10年ぶりだそうです。) お客様にコンテンツを速く提供するためには、「なんでもする」という話がとても印象に残りました。 「稟議も即決」「自分たちの責任でそのときのベストと思うシステムで構成する」というところが とてもかっこよかったです。 これからの情報発信にも期待です。

フロントエンドでビルドツール特にgulpが活躍

自分とはあまり関係ないところも聴いてみようと思って、このセッションを聴いたのですが、 デザインのところでもだいぶ自動化で環境が変わってきているな と思いました。

デザイナーがやるべきところに注力できるようにする ツールが進化しているというのがとてもおもしろかったです。 あとでもう一度、調べてみようと思います。

主催者、スポンサーに感謝

とても濃いセッションが多くあり、とても楽しく1日すごせました。 懇親会はでられなかったのですが、事前に申し込むと1000円以下で、 おいしい昼食と飲み物とお菓子がいただけるという。。 それだけで1000円の価値があります。。 ありがとうございました。